【アクチュアリー試験対策・私が行ったこと② <一次試験・生保数理> 】
こんばんは、じゅんぽです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
<アクチュアリー試験対策で私がやったことシリーズ>の2弾目です。
今回は生保数理について書こうかと思います。
なお過去エントリーについては↓のとおりです。
それでは参ります。
<生保数理>
【勉強時間】
生保数理 ・・・250時間(1年目受験、2015年受験、大学3年生)
勉強をスタートしたのは10月末ぐらいからですかね。
数学を一通りやってから手をつけていた記憶があります。
数学同様、試験まであまり時間がなかったのですが、
学校の授業があまり忙しくなかったので勉強時間自体は結構取れました。
直前期は普通に12時間ぐらいやっていたと思います。
【科目の特性】
生保数理の科目の特性については以下の通りだと認識しています。
・就業不能、連生がよく出る。トータル30点はあるんじゃないか。対策必須。
・問題ごとの難易度差が激しい気がする。生保数理に限らないが、とれる問題をとるというスタンスが大事。(小問、大問問わず。)
・小問集合が2パートに分かれているが、配点高いパートの方が難しいことが多いというマゾ仕様。1問解けるかどうかで点数が大きくブレるので、解く問題の選球眼が大事。時間をかければ解ける問題に時間をかけるようにしたいところ。
・最近の難化傾向を鑑みると、
初めから80点を目指してなんやかんや60点に落ち着くという作戦より
初めから何とかして60点をかき集める作戦
の方がいい気がする。
・リアルタイムでアップデートされている損保数理とは真逆で、完全にクローズドな世界。それ故、難易度を難化方向へ調整しようとすると
➀自由度多過ぎなパズル性の高い問題にするか
②大昔の問題(20年前とか)の再出題
といった方針を取る可能性が高いと推測される。
前者の対策は難しいが、後者は過去問を基にヤマを張れば対応できる。
事実、私はその方針で挑み、ヤマ的中のお陰で7点問題を一つゲットした。
【使った参考書】
アクチュアリー会指定教科書の二見さんの「生命保険数学」を基本的に使っていました。
あと例の如く過去問を20年分ほど。
ちなみに合格者の多くの方が言っていますが、
生保数理のテキストについては二見さんの「生命保険数学」で十分です。
理由としては大きく2つあります。
➀「生命保険数学」の完成度が高いこと。また章末問題からほぼそのまま出題されることもあるので点数効率も極めて高い。
②<生保数理>という科目がクローズドな世界なので、基本的に新傾向の問題が出ないこと。それなのでいかに「生命保険数学」の完成度を高めるかが重要となる。
あ、もちろん「生命保険数学」の試験範囲の演習問題も全て終わったよ~っていう人は別のやつをやればいいと思います。
ちなみに、私は章末問題はほぼやっていないです。
単純に時間が無かったということと、あと章末問題と試験問題の類似性に気づいたのが試験直前だったというのが主な理由です…。
普通だったら絶対やるべきです。
(ただ、証明問題とか明らかに関係なさそうなところは流石にやらなくてもいいんじゃないかなと思います。)
【勉強法】
例の如く過去問中心の勉強法でした。
ちなみに生保数理の過去問の重要度はトップクラスだと思います。
式変形とかってパターンを知っているか、知らないかで露骨に正答率が異なってきます。あと、上記で言っている通りクローズドな世界なのでパターンは過去問とほぼ被っています。生保数理の合格は過去問の習熟度に大きく依存すると思います。
ちなみに以下のような流れでやりました。
➀「生命保険数学」をサラッと流し読んだ。
②過去問を見て、なんとなくのレベル感を把握。
③過去問20年分の解答を理解できるようになるまで「生命保険数学」をひたすらやった。
…書いていて思いましたが<数学>とほぼ同じですね。
まあ資格試験の勉強ってそういうものです…笑
あ、ちなみに大問はあまりちゃんとやってないです。
正直高得点を取れる気がしなかったのと、あと時間もなかったので適当に流していました。まあ大問は誘導だったので雰囲気で半分はとれると思って特段対策はしてないです。普通はするべきだと思います。
【私の戦略】
➀とにもかくにも過去問が命。
私が比較的短時間の勉強で受かったのは、過去問に注力したお陰です。
正直言うと、時間的に網羅できていない分野とかもあったのですが(介護とかP免とか)、それ以外の部分については過去問を高い精度で完成できたこともあって結構自信をもって解答できました。
生保数理では過去問を超やった方がいいと思います。
②大昔の問題についてヤマを張る。
何度も述べた通り、生保数理はクローズドな世界なので、出題内容で変化をつけるには大昔の問題から出さざるを得ないと思います。それなので、大昔(大体20年前)に出てそれ以降出ていない問題についてはマークした方がいいと思います。
私の時も見事そのような出題が7点問題であったお陰で大分楽になりました。
③小問は解く問題を見定める。
生保数理の小問は一題一題が重いです。下手したら30分かかることもあります。
しかも正直時間をかけて解ければまだいい方で、30分かけたのに結局できずに時間だけが無駄になる、というリスクも普通にあり得ます。しかも大学受験の数学と違って、部分点という概念がなく完全にAll or Nothingの世界なので、本番でそんなこと起きたらもう致命傷ですね。
それなので潜在的に自分が解けそうにない問題を短時間で弾く必要があります。
これに関しては慣れの面が強いので、過去問とかで感覚をつかみましょう。演習という意味では「アクチュアリー受験研究会」に模試があった気がするのでそれをやってもいいと思います。
④大問も食らいつく。
大問は誘導式なので、意味がわからなくても意外と雰囲気で解ける場合があります。
ちなみに私は大問で点数を全く望んでいなかったのですが、思いのほか小問が難しく解けるものが無くなってしまい途方に暮れていたのですが、大問に泣きついてみたら奇跡的に全部(18点/18点)埋めることができました。
諦めない心が大事です。
【本番の感触】
生保数理については、開始一時間の時は不合格が頭をよぎりましたが、前述した大問をはじめとしてできるところを埋めていったら、終わった時にはなんやかんや80点近く埋めていました。
その後のセルフ脳内自己採点で、ケアレスミスを発見してしまい7点飛んだりしましたが、勘で埋めたところが奇跡的に合ってカバーしたりしたことで、たぶん74点ぐらい取れたのではないかと思います。
あとは7点問題で、立式はできなかったけど選択肢的に二択まで絞って最終的に見事当てたやつとかもあったりして、正直危なっかしい感じではありましたが、何が何でも点数を取ろうとする姿勢を崩さなかったことが合格に繋がったのだと思います。
…今回は生保数理について書きましたがいかがだったでしょうか。
こうやってみると時間が無いことを言い訳にして結構やらかしている気がしますね。
まあ結論としては、過去問を超やって本番は諦めないことが大事だということですね。(無理やりまとめた)
次回は損保数理について書きます。