【アクチュアリーコンサルという選択肢➀】
こんばんは、じゅんぽです。
今回は題の通りアクチュアリーコンサルについて語っていこうと思います。
【アクチュアリーコンサルとは?】
身も蓋もないですが、一言で言うと、
アクチュアリーのコンサルです。
個人をお客さんとする保険会社とは異なり、
アクチュアリーコンサルにおけるお客さん、つまりクライアントは保険会社等の企業になります。
ちなみに主なクライアントは、
保険会社、共済、少額短期保険業者、官公庁、その他組合です。
コンサルサービスの内容としては、保険、年金関係が殆どです。会社によってはストラテジー関係、つまり戦略コンサルマターのこともサービスの一つに入っていたりします。(どの程度受注されているかは不明です。)
アクチュアリーコンサルをやっている会社は大きく
➀監査法人系のBIG4と
②それ以外(M社、T社等)
に分かれます。
特徴としては以下の通りです。
➀
・アクチュアリーコンサルだけでなく監査法人系ということもあり、定期的に保険会社の監査も行います。とはいってもメインで監査を行うのは会計士であり、アクチュアリーは監査補助者という立場で関わります。
ざっくり言ってしまうとアクチュアリーは保険関係準備金関係をメインに監査を行います。(生保なら責任準備金、損保なら支払備金がメインですかね。)
なぜ保険会社の監査にアクチュアリーが関わるかというと、保険数理を勉強していると分かると思いますが保険契約準備金の算定は結構数理色が強いです。しかもそれらは保険会計の中でもとりわけ重要な地位を占めています。
それなので実効性のある保険会社の監査を行うために数理の専門家であるアクチュアリーの力を借りるわけです。
・またこれも監査法人系ということに起因しますが、
会計関係のコンサル業務が多いです。
具体的には
IFRS(国際関係基準)や
の導入支援や影響度調査といった業務ですね。
②
・正直言うとこちらについてはあまり詳しくないですが➀で述べたような業務以外のコンサル業務はこちらで受注することが多いイメージですね。
具体的には
モデル開発、レビュー
MCEVの導入支援、レビュー
とかです。
ちなみに一般的なコンサルのイメージ(ザ・成果主義、激務等)に近いのはどちらかといえば②の方ですね。
【どんなことやっているの?】
結構色んなことをしていますが、比較的多い業務としては以下のようなものがあります。(監査法人系の生保を念頭に書きます。)
・会計基準(IFRS、USGAAP等)の導入支援、影響度調査、レビュー
例えば
「IFRSを導入したいけど、自社ではどういった論点があるか調査してほしい。」
「IFRS導入した場合の財務への影響度を知りたい。」
「IFRS導入したけど、第三者の観点からレビューしてほしい。」
といったニーズに対してコンサルサービスを提供します。
・監査
既に述べた通り、監査業務を行っています。
ちなみに上記で述べた「レビュー」と一見似ていますが完全に別概念です。(今回は詳細については割愛します。)
・モデル開発、レビュー
生保では保険負債の評価や企業価値(MCEV等)の算定に膨大な計算を要するので保険数理専用のソフトを用いることが多いです。
そして、それを導入する際の支援(具体的にはグランドデザインの設計、プログラミング等)やクライアントが開発したモデルのレビューを行うことがあります。
他にも色々ありますが記述はここで割愛させていただきます。興味のある方は各会社のホームページを見ていただければと思います。
次回はアクチュアリーコンサルとして働くメリット・デメリットについて書きたいと思います。