【アクチュアリー試験対策・私が行ったこと④ <一次試験・年金数理> 】
こんばんは、じゅんぽです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
<アクチュアリー試験対策で私がやったことシリーズ>の4弾目です。
今回は年金数理について書こうかと思います。
なお過去エントリーについては↓のとおりです。
それでは参ります。
<年金数理>
【勉強時間】
年金数理 ・・・300時間(2年目受験、2016年受験、大学4年生)
勉強を本格的にスタートしたのは損保数理同様9月頭ぐらいからですかね。
正直11月には年金数理は切ろうかと考えていましたが、なんとか最後までやり続きました。
まあ諦めなければ案外どうにかなるものです。
【科目の特性】
年金数理の科目の特性については以下の通りだと認識しています。
・生保数理同様、完全にクローズドな世界。それゆえ、難易度の調節が難しい。難易度が大きくブレやすい。
『あの薄い教科書をどう斜め読みすればこんな出題ができるのか』と思うぐらい応用性の高い問題が多い。
・問題文が長い。とにかく長い。意味不明なぐらい長い。小問ですら、一題につき普通に1ページ埋め尽くす。
・生保数理の知識をベースにしている。平均して20点分ぐらいは生保数理の知識だけで割とできる。それ故、多くの方が言っている通り、生保数理と一緒に受けた方がシナジー効果は高い。同じ理屈で損保数理も数学と一緒に受けた方がいい。
・個人的には一次試験最難。
いくら勉強しても試験終るまでは全く自信が持てない教科。
・ただし必要な知識は一次試験の中で一番少ない。そして超簡単な年も普通に存在するので、勉強不十分でもワンチャン狙える可能性がある。
そういう意味では合格期待値自体は実はそこまで低くないかもしれない。
・教科書は薄っぺらいが実はかなり大事。特に大問とか章末問題から結構出る。
最終的には教科書は完成を目指すべき。
【使った参考書】
・「アクチュアリー受験研究会」の『例題で学ぶ年金数理』をメインに使っていました。
・あと教科書。実は(?)結構大事です。
・あと例の如く過去問を20年分ほど。
私のメインテキストである『例題で学ぶ年金数理』ですが、
はっきり言って神だと思います。(デジャブ)
『例題で学ぶ年金数理』ですが内容としては<損保数理>の記事で書いたワークブック同様、分野別に過去問が整理
されているものです。
ワークブックもそうですが、大きな利点の一つとして
解答の解説・プロセスが充実していることがあります。
これは公式サイトの過去問の解答と比べてもかなり大きな利点だと思います。
また損保数理でも利便性が大きかったワークブックですが、
年金数理については『例題で学ぶ年金数理』の他教材と比べたときの優位性は更に大きいと思います。
理由としては、損保数理では市販で『例題で学ぶ損保数理』という有名な演習系の教材が存在している一方で、年金数理ではその手の教材が(おそらく)ないからです。(もしあるのであれば申し訳ございません。教えていただければ幸いです。)
ちなみに『例題で学ぶ年金数理』が置いてあるURLは↓の通りです。年金数理の項目を選んでいただき遡ってれば見つかると思います。(旧サイトの方にしかなさそうです。IDとパスについては新サイトを参照。)
http://magicactuary.xsrv.jp/modules/d3downloads/
あとは教科書。
最初読んだときは分かりづらいと感じるかもしれませんが、直前期に読むと実は要点がまとまっていることに気づきます。(教科書なので当たり前と言えば当たり前ですが。)
しかも大問とか普通に章末問題とかから出るので網羅した方がいいと思います。
【勉強法】
年金数理については、『例題で学ぶ年金数理』を中心に勉強して、直前期に近づくにつれ過去問、教科書にシフトしていきました。
ちなみに以下のような流れでやりました。
➀教科書をサラッと読んで全体像把握。
②『例題で学ぶ年金数理』をゴリゴリ。トータル6週はした気がする。
③過去問20年分。
④教科書網羅。
年金数理については大問もしっかりやりました。
小問が難しいことも多いので安定して受かるためには大問でもある程度得点することも必要だと思ったからです。
【私の戦略】
➀やっぱり過去問は大事。
生保数理同様クローズドな世界なので、パターン自体は過去問と被っていることが多いです。それなので過去問は完成させましょう。
②できる問題をかき集める。
年金数理は普通に小問が難しいことが多いため、頭から順にやるのではなく大問も含めてできる問題からやっていくべきです。
留意点としては、このことは頭では分かっていても意外と本番では中々行動に移すことが難しいことです。特に年金数理の勉強をたくさんしてきた方ほど、一問にはまってしまうことが多い気がします。(勉強している方ほど、能力的に解けない問題が少ないからだと思います。本番には魔物がいるものです…!)
それなのでこのことは強烈に意識することが大事です。
③教科書を征服する。
年金数理は教科書がすごい大事だと思います。特に章末問題含めてすべて目を通した方がいいです。最初はすごい読みづらいと思うので細部まで確認するのは『例題で学ぶ年金数理』が一通り終わってからでもいいと思います。
大問とかは大体教科書のどっかしらをネタにしていて、しかもそのまま出ることも多いので、もしちゃんとやっていればかなり安心して解くことができます。
④勉強不十分でも試験は受ける。
(注意:試験は申し込んだけど、時間が足りないから年金数理を捨てる場合のことを念頭に置いています。)
必要な知識自体が少なかったり、生保数理の知識で解ける問題が結構多いことから、勉強が足りていないと思っても試験は受けた方がいいです。
過去に合格率60%ぐらいの年とかもあったりしたので普通に受かる可能性があります。(通称:ビッグウェーブ)
【本番の感触】
年金数理については、正直開始1時間の時は絶対無理だと思っていました。
「全然できない!」
「できる問題が見つからない!」
「一問目から計算が合わない!」
絶望感すら感じる暇がないぐらい途方に暮れていましたね。
ただ諦めず、時間いっぱいできる問題をかき集めていったら最終的には60点を超えるぐらいには解答していました。たぶん61~64点ぐらいだと思います。
…今回は年金数理について書きました。
この科目はどれだけ勉強してもいまいちつかみどころがない科目だと思います。
ただ定期的にやたらと簡単な年があるので、受け続ければいつか絶対受かると思います。
次回は会計・経済・投資理論について書きます。