【アクチュアリー試験対策・私が行ったこと➀ <一次試験・数学> 】
こんばんは、じゅんぽです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
<アクチュアリー試験対策で私がやったことシリーズ>の1弾目です。
今回は数学について書こうかと思います。
それでは参ります。
<数学>
【勉強時間】
数学 ・・・200時間(1年目受験、2015年受験、大学3年生)
ちなみに勉強をスタートしたのは10月の頭からでした。
8、9月とかはそもそもアクチュアリー志望ではなくITベンチャーとかのインターンにかなり勤しんでいたので、全く勉強とかしていませんでした。
そのインターンであまり成果が出せずアクチュアリー試験に邁進したという極めて個人的な裏事情があるのですが、それはまた別の機会で…(思い立ったときに勝手に語ります。)
試験まであまり時間がなかったのですが、
幸いにも学校の授業があまり忙しくなかったので勉強時間自体は結構取れました。
【科目の特性】
まず数学の科目の特性については以下の通りだと認識しています。
・分野としては大きく「確率」「統計」「モデリング」
・難易度は数理3兄弟(生保、損保、年金)と比べて低め。
・試験範囲自体は広く、未出の分野が結構あるため新傾向の問題が出やすい。そしてこれは今後も続くと思われる。
【使った参考書】
※注意:前提として私は大学に入って確率、統計は授業等でほとんど勉強していないです。
それなので例えば経営工学や数学系の学科で統計とかを勉強していればかなりの程度必要な勉強量は減らせると思います。
確率については
「弱点克服大学生の確率・統計」
統計については
「明解演習 数理統計 (明解演習シリーズ) 」
モデリングについては
を使っていました。
あと当然ながら過去問。大体20年ぐらいやったと思います。
「弱点克服大学生の確率・統計」については相当にやりました。
個人的にはかなり良書だと思います。小さく書かれている小公式の一つ一つが非常に利便性が高いです。
ただし統計分野は流石にこれ一冊だと手薄なので別途やる必要があると思います。そもそも参考書というよりは問題集なので、既に大学受験である程度要領を得ている確率はまだしも、基礎の基礎も得ていない統計についてこれだけで完結するのはほぼ無理だと思います。
そこで必要になってくるのが2つ目に挙げた「明解演習 数理統計 (明解演習シリーズ) 」です。最初は書体が少し昔風なのが気になりましたが、読んでいくうちに気にならなくなりました。本書については、時間があるのなら普通に統計分野の頭からやってもいいと思います。私は購入したのが遅かったのでつまみ食い方式でやりました。
あとモデリングついても「弱点克服大学生の確率・統計」で多少記述がありますが、過去問を見ている感じだとちょっと不十分な気がしたのでアクチュアリー会の青いやつで追加的に勉強した感じです。
【勉強法】
まずこれは数学に限らず、私の一次試験全般の勉強法ですが、
基本的に過去問至上主義です。
私の勉強は過去問に始まって、過去問に終わってます。
具体的に言うと私の勉強法は大まかに言うと大体以下のような感じです。
➀まずは科目の全体像を把握するためにメインテキストを網羅的にサラッと読む。
②次に過去問の解答を読んで、それを理解するために必要な知識をピックアップする。
③ピックアップした内容を理解できるようにテキストで勉強する。
④これを繰り返して過去問を網羅する。(約20年分)
科目ごとに別途やったこと、削ったところはありますが大体上のような感じです。
ちなみに通しで演習とかは全くしてないです。本当はした方が絶対いいんですけど、私の場合、通常の勉強で3時間の集中は持たないので…。
でも、みなさんはやったほうがいいです。
以上は一次試験全般についてです。
数学では以下のような感じでやりました。
➀「弱点克服大学生の確率・統計」をサラッと流し読んだ。
②過去問を見て、なんとなくのレベル感を把握。あと配点とか。
③「弱点克服大学生の確率・統計」をひたすらやった。
④再び過去問の解答を見た結果、確率に関してはある程度理解できるようになったが、統計分野、モデリング分野がまだまだ意味不明だったので参考書を買い足すことに。統計については評判がよかった「明解演習 数理統計 (明解演習シリーズ) 」、モデリングは指定の教科書?を購入。両方とも通しでやらず必要に応じてつまみ食いした。
⑤以上を繰り返した。
⑥直前期は過去の大問の回答を丸暗記とか小手先の勉強をした。
【私の戦略】
細かいところまで語りだすと長くなるので大きなものについてだけ述べます。
➀モデリングは捨てない。
モデリングを捨てる人が一定数いますが、個人的にはコスパがいいと思うので捨てない方がいいと思います。
深い理解をしたいというのなら別ですが、試験問題を解くだけならそれほど勉強時間は必要ないと思います。
あとは数学の大問は結構分散がでかく、普通に一題丸々落とすこともあり得るので、その意味でもモデリングを捨てるのは得策ではないと思います。
②未出分野についてヤマを張る。
特にモデリング分野で出ることが多いと思います。しっかりヤマを張っておきましょう。
問題内の平均点を調節するために、難易度自体は高くないこともあり得るので、少しの労力で5点を望める可能性も十分高いです。
③小問で稼ぐ。
個人的に数学は大問が結構難しい気がします。
問題によっては初っ端からつまずくこともあり得て、普通に20点落とすこともあると思います。少なくとも私はそうでした。
一方で小問については割と簡単だと思います。
少なくとも小問の問題分がページ1枚を埋め尽くすことがザラな年金数理よりは絶対に簡単です。大問で死んでも大丈夫なように小問は50点/60点ぐらい取れるようにしておくと安定して合格できるようになります。
④大問は同じテーマがよく出るので直前期は答えとかを暗記するのもあり。
一次試験はマーク式なので、極論理解していなくても点数がとれるシチュエーションが存在します。
具体的には大問の一部がそれに該当しますね。ちなみに私の時は精密法が出たのですが、答えを暗記していたこともあり、そこについてはほぼノータイムでマークを塗れました。(ちなみに今では精密法が何であったかすら思い出せないです。)
試験前日とかであれば丸暗記お点数効率もいいかもしれませんね。
【本番の感触】
数学については、正直終わった瞬間合格を確信しました。感覚としては90点ぐらい取れた気がしました。
開始直後は緊張しすぎて連立方程式すらロクに解けませんでしたが、気づいたら開始1時間で小問がほとんど解けていてその時点で勝利を確信していました。
またラッキーなことに大問についても精密法の答えを暗記していたのでかなり安心して取り組むことができました。
…いかがだったでしょうか。
以降もこのような要領で書いていきたいと思います。
次回は生保数理です。