【アクチュアリー試験対策・私が行ったこと③ <一次試験・損保数理> 】
こんばんは、じゅんぽです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
<アクチュアリー試験対策で私がやったことシリーズ>の3弾目です。
今回は損保数理について書こうかと思います。
なお過去エントリーについては↓のとおりです。
それでは参ります。
<損保数理>
【勉強時間】
損保数理 ・・・300時間(2年目受験、2016年受験、大学4年生)
勉強を本格的にスタートしたのは9月頭ぐらいからですかね。
本当は6月からバリバリやりたかったのですが研究が忙し過ぎてそちらに専念していたせいでかなりスタートが遅くなりました。その代わり本格的にやり始めてからはかなり集中的にやっていたと思います。
ラボのボスを何度もキレさせてしまい、あわや留年する危機にも見舞われましたが、試験も卒業も何とか両立できました。ボスや卒業を支えてくれたみんなには感謝しかないです。
時期が遅かったのもあって、正直3科目は無理かな~って弱気になることもありましたが最後は意地を見せました。
【科目の特性】
損保数理の科目の特性については以下の通りだと認識しています。
・新傾向の問題が結構出る。毎年10点弱は出ているんではないだろうか。
・<数学>よりも難易度の高い数学を使っている。
・計算技術の向上が大事。便利公式は可能な限り押さえる。
・小問ごとに2~4点問題と更に分割されているので、生保数理、年金数理ほど点数はブレにくく精神的には楽。試験全体の難易度自体は生保数理より上だが、個人的には生保数理よりも試験前時点の自信はあった。
・教科書が難しく、試験対策という意味では使いづらいと思う。生保数理の時とは異なり教科書はほとんど見なかった。
【使った参考書】
・「アクチュアリー受験研究会」のワークブックをメインに使っていました。
・あと教科書は正誤問題対策と言葉の定義の確認のために多少見ていました。
・「リスクセオリー」も読み物感覚で多少読んでいました。
・あと例の如く過去問を20年分ほど。
私のメインテキストであるワークブックですが、
はっきり言って神だと思います。
まずワークブックとはどういうものかというと、分野別に過去問をまとめているものです。有志の方が作ってくださっています。(本当にありがとうございます。)
科目ごとに特徴はあるのですが、損保数理のワークブックの特徴は以下のような感じです。
➀各分野の概要についてかみ砕かれた説明が記載されている。
②問題演習としてレベルがいい感じの過去問が整理されている。
③便利公式が惜しみなく記載されている。
④そろそろで出題されそうな問題については『出そう!!』と書いてあり、予想問題も把握できるようになっている。事実、予想問題からよく出た。
利便性については実際に使ってくだされば実感できると思います。
URLは↓の通りです。損保数理の項目を選んでいただき遡ってれば見つかると思います。(旧サイトの方にしかなさそうです。IDとパスについては新サイトを参照。)
http://magicactuary.xsrv.jp/modules/d3downloads/
ちなみに私の損保数理の試験勉強の90%はこのワークブックでした。
本当に完成度の高い教材だと思います。
【勉強法】
損保数理については、ワークブックが過去問を整理しているものであるということもあり、ワークブック中心に勉強をしていました。
実際の過去問自体は直前期にのみやっていました。
ちなみに以下のような流れでやりました。
➀ワークブックをゴリゴリする。
②直前期は過去問を20年分する。とはいっても過去問の問題の多くがワークブックにあるので、ワークブックに載っていない問題をやっていた。
③試験前日とかは正誤問題対策のために教科書の該当部分を暗記。
ちなみに大問の一部は私には難しすぎたので、ほぼノータッチでした。時間があるのならちゃんとやった方がいいと思います。
【私の戦略】
➀便利公式をしっかり抑える。
例えば対数正規分布絡みの計算では、利便性の高い便利公式が存在します。
知っているか知らないかで計算の精度・かかる時間が大きく変わることも結構あるので、ちゃんと押さえておいたが方がいいと思います。ちなみに便利公式はワークブックに書いてあるやつのことを指しています。
②小問で稼ぐ。
個人的に損保の大問は難しいと思います。比較的簡単な場合もあるかもしれませんが、概ね難しいです。っていうことなので標準レベルの小問をしっかり解ける実力を身につけましょう。
③新傾向の問題の対策はする。
生保数理と異なり、損保数理は日々アップデートしているので、新傾向の問題(未出分野)がよく出ます。普通に10点分ぐらい出ることもあるので、対策はした方がいいです。
しかも、難易度自体はそれほどであることが多い気がするので、点数効率はいいと思います。
④覚えられるものは覚える。
損保数理に限りませんが、アクチュアリー試験はとにかく時間が無いです。特に損保数理は計算が複雑なので、計算ミスのリスクもあります。それなので、覚えるか微妙なラインの公式もどきみたいなものについては覚えた方がいいと思います。
【本番の感触】
損保数理については、まず問題を見て驚きました。なぜなら、張っていたヤマがめちゃくちゃ当たっていたので笑 私が張っていたヤマにはワークブックの前述の『出そう!!』のやつを結構基にしていたのですが、かなりの程度的中していてビックリしましたね。
ただ、大問が難しく殆どできず、小問でもいくつかケアレスミスをしてしまったので最終的には65点ぐらいだったと思います。
…今回は損保数理について書きました。
結論としては、『ワークブックはいいぞ』って感じです。
次回は年金数理について書きます。