【アクチュアリーの転職について・若い人向け】
こんばんは、じゅんぽです。
今日は比較的需要が多かったアクチュアリーの転職について少し語ろうかと思います。
とはいっても実体験をベースに語るので普遍性があまり担保されていないことにご留意ください。
社会人1年目~3年目ぐらいまでの方であればそれなりに参考になるかと思われます。
それと、別業界からアクチュアリーへの転職についても最後に少し触れようかと思います。
【アクチュアリーの転職事情】
アクチュアリーといえば転職、というのは少し大げさですが、実際のところかなり盛んに行われています。
勿論、日系大手を中心に新卒入社して定年まで勤め上げる人も数多くいますが、少なくとも一般的な金融総合職の人よりは転職する人が多いです。
30代の時点で既に3回、4回転職しているという事例は割とザラにあると思います。
転職が多い理由としては、やはり専門職であるので、普遍的に通用する専門知識を有していることから、転職のハードルが低いことが挙げられます。
それと保険会社であれば、どこも一定数のアクチュアリーを確保する必要があるので需要が常に一定程度ある一方、基本的に供給が少ないのである意味常に売り手市場状態になっていることもありますね。
【転職時の私のステータス】
➀日系の生命保険会社で1年3か月勤めていた。
②業務経験としては、企業保険の決算、料率改定のレート対応等。
③科目は一次試験5科目と生保2。
ざっと見た感じだと、科目は割と多いかもしれませんが、業務経験が短いですね。しかも総合職全体の研修が2ヶ月弱あったので、アクチュアリーの実務経験としてはほぼ1年しかありません。
「とりあえず3年」の3分の1しかないので正直始める時はかなり不安でした。
【結果】
結論からいうと、運よく外資系の生命保険会社とコンサルティング会社(現職)から内定を頂きました。
ちなみに応募は10社ほどして、書類通過は5社でした。
落とされた理由としては、やはり年次が若かったからですね。(あと新卒の時に受けて落ちたところについては、それも理由の一つとして挙げていました。)
面接受けた5社については、内3社は面接中に「ちょっとマッチしないかな…。」と思い選考辞退した感じです。
活動期間としては約1か月でした。割とスムーズにいった方ではないかと思います。
【転職活動のやり方】
それでは実際に転職活動の流れについて書いていきます。
転職の方法には大きく以下の3つの方法があると思います。(※ヘッドハントされる場合を除きます。)
➀直接企業にコンタクトを取る。
②転職サイトに登録して、転職エージェント経由で行う。
③知りあいのつてを辿る。
まず③についてですが、当然ですが他社の知人がいないと取ることができない選択肢です。それもある程度交流があり、一定の信頼関係のある知人である必要があります。
他社の交流のある知人といえば、まず就活を通して友情を育んだ同期が思いつきますが、社会人1~3年目だと普通下っ端なので自社の求人の情報についてそれほど詳しくないことが多いです。
それなので③の選択肢を取る可能性があるとすれば、
社会人1~3年目の時点で、例えばアクチュアリー会やアクチュアリー受験研究会といった課外活動に積極的に参加して、他社のある程度年次が上(自社の空いているポストを把握していて、紹介できるぐらいの権力がある人)の人と人脈を作っている場合に限られます。
もちろん若くしてそのような意識が非常に高い方もいるとは思いますが、たぶんそれほど一般的ではないと思います。
それなので一般的には①か②になると思いますが、基本的には②しかないと思います。
理由としては、新卒時の就活を思い出していただければわかると思いますが、とにかく求職活動は様々な事務作業が伴い非常にめんどくさいです。特に社会人はただでさえ仕事で忙しいこともあり、求職活動のめんどくささに対するハードルが新卒の時と比べてとても高いです。
(詳細は割愛しますが、)そういっためんどくささをかなりの程度軽減してくれるということもあり基本的には②を推奨します。
ちなみに転職サイトは割となんでもいいです。
アクチュアリーは求人が限られていることもあり、おそらくですが、どの転職サイトに登録しても求人の内容はほとんど変わらないと思います。(とくに調査はしていないのでまちがっていたらごめんなさい。)
【転職活動で必要な物】
➀履歴書
これは新卒の時と同じです。ただ紙で出させるところはなかったので新卒の時と比べて大分楽ではあると思います。
基本的に日本語で大丈夫ですが、会社によっては英語のものを要求するところもあります。
もし英語に自信なければエージェントに添削してもらいましょう。
読んで字の如く、今までどこの会社のどこの部署でどういった仕事をしてきたかの経歴を書いたものです。
おそらく履歴書の10倍ぐらい大事です。
っていうかアクチュアリーの転職は職務経歴書で6,7割ぐらい決まると言っても過言じゃないと思います。
まあ、とはいっても社会人1~3年目だと大した分量も書けないのでどの程度影響するかはちょっと図りかねます。ただ個人的には社会人歴1年程度でも結構影響したと思っています。
書き方については、ググればいっぱい出てくるのでそれを参考にしましょう。あとはエージェントと相談してイケてる経歴書を作りましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
基本的には以上ですが、ある意味、転職活動においてもっと大事なものが他にもう2つあります。
③時間
経験がある方なら分かると思いますが、とにかく社会人は仕事をしているので面接の調整がすごい大変です。しかも金融機関は面接の開始ラストが遅くても19時というケースが多いです。
つまり会社の場所によっては定時に出たとしても間に合わない、といったことがあり得ます。
解決策としては有休をとって色んな会社の面接をまとめて入れるということが考えられます。(社会人は大変だ・・・!)
④やる気
最も大事です。
転職活動は以上の通り何かと面倒なので少し油断すると
「まあ今の職場も辛いことは多いけど、なんだかんだいい所もあるし、先輩もたまには優しいし、給料もそんなに悪くないし、、、うん、まだ俺には転職は早いかな!」
といった謎の合理化をしてしまいがちです。
当たり前ですが、転職活動は意思を強く持って実際に行動しないと何も進みません。
本気で転職するつもりであればそういった怠惰の気持ちは断ちましょう。
【面接でよく聞かれたこと】
以下に挙げていきますと、
・なぜ転職をしようと思ったか?
・前職では何をやっていたか?
・転職したら何をしたいか?
こんなところです。
はい、すごい少ないことがわかると思います。
まあ会社によっては以上の3つ+αで質問されたところもありますが、基本的には以上の3つの質問について深堀りしていくような感じになることが多かったです。
特徴としては、新卒の就活時によくあった
「あなたの長所は何?」
「学生時代頑張ったことは?」
といったフワッとした質問が無いことです。
これは、ポテンシャル採用を目的とした新卒時とは異なり、中途採用では基本的に即戦力を目的としていることに起因しているからだと思います。
それなので、中途の面接では
「あなたはなにができるか?」
「あなたは何がしたいか?」
といったことをシンプルに問います。
少なくとも以上3つの質問についてはしっかり答えられるように準備しておきましょう。
社会人歴1年程度の私ですら業務経験について語っているときは、企業の方は結構興味を持って聞いていたのでどのような経験をしたかというのはとても大事です。
また、以上のことに付随する形で分かることは、
面接の比重が高かった新卒のときと比べて、
中途では職務経歴書を重視、つまり今まで何をやってきて何ができるかで採用の意思決定が行われる傾向にあるということです。
もちろん、コミュニケーション力といったソフト面も大事なので面接もそれなりに評価対象になりますが、アクチュアリーの中途採用という意味では具体的に何ができるかといった部分が重要だと思います。(少なくとも私は実際に面接受けてそう感じました。)
個人的な感覚だと、おそらく面接前時点で6,7割方合否が決まっていると思います。(もちろんケースバイケースですが)
以上まとめますと
➀経験第一
②職務経歴書をしっかり書く
③それをしっかり話せるようにする
といったところです。
ちなみに希望年収も基本的にどこかのタイミングで聞かれます。
面接中に聞かれるとしたら最終面接付近です。面接時に直接聞かれなかった場合はエージェント経由、もしくは内定が出たあとのオファー面談(主に実際に転職する場合の留意点の説明、また求職者の疑問点を企業が答えるための面談。基本企業がセッティングしてくれる。)で聞かれます。
【重宝される経験】
これは募集枠にもよりますが自分の経験、色んな人から聞いた話を統括しますと、決算業務の経験が一番需要があると思います。あとレート管理もそれなりですかね。(どちらも経験があった私はラッキーでした。)
あと余談になりますが、実際に転職して感じたのは前職での決算の経験もレート管理の経験もすごい役に立っていることです。経験を重視している理由をなんとなく実感しました。
まあどの経験が役に立つかは極論、募集枠に依存するのでマッチングさえすればどんな経験も一定の需要はあると思います。そこは求人を見ながらエージェントと相談しましょう。
つづく