【☆アクチュアリーになったらブクマしておくべき便利サイト5選☆】
こんばんは、じゅんぽです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今回はタイトル通りアクチュアリーになったら登録しておくと役立つサイトを紹介したいと思います。
個人的な推薦になるので極めて独断と偏見に満ちた選出になっていることにご留意ください。また有名サイトも多いです。
それでは参ります。
基本中の基本ですね。たぶん普段見る習慣がない人でも最低限過去問の印刷と、受験申込をするために開いたことがあると思います。
それ以外にも「アクチュアリーを知る」では各業界で働く方数名ずつのインタビュー記事や、「アクチュアリーを目指す」では試験合格者の声みたいなコラムがあって適当に見ているだけでもそこそこ楽しいです。(また最近はそこそこの頻度で更新されています。)
しかし、公式サイトの本領は会員ページにあります。会員ページには研究会員になったらアクセスすることができます。
まず驚きなのが「会員情報」という項目です。
なんと研究会員以上の方の➀名前②会社名③会員状況④所属委員会⑤(人によっては)連絡先、が登録されています。流石は情報化社会といったところですね!!
これで素性のよく知らない人でも、名前さえ知っていればすぐに会社をはじめとした上記の情報についてリサーチできます。ゴシップ好きな方には超利便性の高いツールだと言えます。
さて、冗談はこれぐらいにして、一番の目玉はやはり「ライブラリ」ですね。見てみるとわかりますが、今まで発行されてきた「アクチュアリージャーナル」、「論文」をはじめとした各種資料が山のように格納されています。
これを無料で閲覧できるのは非常に素晴らしい!!!アクチュアリー試験に合格しても、しばらくは勉強の教材には困りませんね。
ジャーナルのトピックはどれも試験内容を超えた実務的な内容です
逆に昔の最先端とされていた内容が現在のテキストになっているの
こちらも基本ですね。
無料で得られる教材のクオリティが高すぎます。本当に作ってくださった有志の方には頭が上がりません。
ちなみに当サイトの概要については↓エントリーの末尾で触れているのでご参照ください。
③保険ソクラテス
有名なサイトなので知っている方も多いかもしれませんね。
一言で言うと『保険の総合マガジン』といったところでしょうか。それなのでアクチュアリーでなくても、保険業界の方全員におススメできるサイトです。
非常に多くの記事があるので、適当に眺めているだけでも勉強になります。特にアクチュアリー系の教材って基本的には保険数理の観点から述べられているので、アクチュアリーの教材ばっかりやっているとそもそも各保険の基本的な機能について知識の穴が出ることもあるんじゃないでしょうか。そういった『一般的な観点から見た各保険の基礎知識』を補填するという意味でも上記のサイトは非常におススメです。
元保険代理店の営業の方が運営しているサイトです。
保険の基本的な知識だけでなく
『そもそもこの保険はどのような人にとって必要か?』といった顧客目線での解説がなされているのが大きな特徴です。
また各保険会社の各商品のレビューや商品情報のリンクについてもまとめられているので、仕事で他社の商品の知識を効率的に収集したいといった場合にも非常に有効です。異様に物わかりのいい保険に興味のあるショウ君との掛け合いも面白いですね。
また保険のことだけではなく『がんの予防と早期発見』といった人生設計を立てるにあたって非常に意義深いコラムの存在も目を引きます。徹底して顧客目線でサイトを作られているのがありありと伝わってきます。
アクチュアリーや保険業界に関わらず多くの方におススメしたいサイトです。
保険ソクラテスが『保険の総合マガジン』なのに対して、アクペディアは『アクチュアリーの総合マガジン』といったところでしょうか。
アクチュアリー試験や仕事について様々なコラムがあります。その中でも目玉は各会社でアクチュアリーとして働く方のインタビュー記事ですね。
中々ネット上だとアクチュアリーとして働く人の素性みたいなものって把握することが難しいと思うのですが、当該インタビュー記事では実際に働く人の顔や実名を公表した上での生の声を聞くことができます。もちろん、インタビューの内容は取材や記事化の関係で限られた分量かもしれませんが、このようにアクチュアリーの方の生の声を聞くことができる媒体はかなり貴重だと思います。
もし私も出ることになったらよろしくお願いします。(多分ない)
いかがだったでしょうか?
今後も気分が乗り次第アップデートしていきたいと思います。
今日はこんなところで失礼します。
【アクチュアリー試験対策・私が行ったこと⑤ <一次試験・会計・経済・投資理論> 】
こんばんは、じゅんぽです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
<アクチュアリー試験対策で私がやったことシリーズ>の5弾目です。
今回は会計・経済・投資理論について書こうかと思います。
なお過去エントリーについては↓のとおりです。
それでは参ります。
<会計・経済・投資理論>
※以降会計・経済・投資理論→KKTとします。ちなみに業界的な俗称です。
【勉強時間】
KKT ・・・250時間(2年目受験、2016年受験、大学4年生)
勉強を本格的にスタートしたのは損保数理、年金数理同様9月頭ぐらいからですね。
この年運よく、損保数理、年金数理、KKTに受かることができて無事学生準会員を達成することが出来ました。正直全部は無理だと思っていたので、本当に運がよかったです。
【科目の特性】
KKTの科目の特性については以下の通りだと認識しています。
・配点は、会計:経済:投資理論=25:25:50。
そしてそれぞれ4割、つまり10:10:20が取れないと足切りになる。どれか一つを捨てることはできない。
・教科書がトータル4つあり、かつどれも分厚いので勉強する前から気が滅入りそうだが、実際に出題される問題は割と限られている。やはり過去問研究は大事。
・会計は試験範囲が点数のわりに広く、また科目の特性上結構理解が難しいことから、会計については足切りだけ目指し比較的簡単な経済、投資理論で点数を取る人が多い。
一方で最近は、結構投資理論が難化傾向にあるので必ずしもベターではなくなってきているのかもしれない。
・会計は教科書からそのまま出る。本当にそのまま出る。そして出題量に対して出題候補が多すぎるため、過去問やっていれば大丈夫というわけではない。
教科書が毎年改定されているため大昔の過去問はあまり参考にならないことと、直近数年の既出分野を外してくることが多いことから、むしろ過去問は出題傾向を把握するぐらいにしか使えないと思う。
教科書を丹念に読むべき。
・経済は多分一番簡単。教科書サラッと読んで問題解きながら理解する形でいいと思う。ただ点数取りにくいこともあるから過大な期待は禁物。(経済は満点前提の計画とか。)
・投資理論は教科書が分厚いが、過去問を見ると分かる通り毎年似たような問題しか出ない。教科書の試験範囲をサラッと読みつつ、すぐに過去問に移行するのが効率いいと思う。
ただここ数年は結構知識問題とか増えてきているので、そっちの対策も重要か。
【使った参考書】
・各科目の教科書。
・過去問は8年分ほど。
会計の教科書は毎年改定されているので、基本的には毎年買い替える必要があります。私はケチって中古で安かった受験年の一つ古いやつを買ったのですが、それでも結構内容が違うぽかったので、不要な心配を消すためにやはり新しいやつを買うべきです。
教科書と過去問以外は特段使ってないです。
教科書と試験内容のリンク度が高いので追加の教材は必要はないと思います。教科書で理解しずらい分野についてはもう少し簡単な解説本を買うのは全然アリだと思います。
あとお気づきかもしれませんが、試験対策に使った過去問の量が少ないです。
これは、10年以上前になると毛色が変わりすぎてあまり役に立たないと判断したからです。実際に見ていただければなんとなくわかると思います。ちなみに経済・投資理論は毎年判を押したかのように似たような問題が出るので8年で十分対応できると思います。(投資理論は最近知識問題が増えており、別途対策が必要そうです。)
逆に会計は試験範囲が広すぎるのでたぶん20年分あっても足りないと思います。頑張って教科書を読みましょう。
【勉強法】
会計は教科書中心、経済・投資理論は過去問中心です。
ちなみに以下のような流れでやりました。
<会計>
➀教科書をサラッと読んで全体像把握。
②過去問を解いて傾向把握。過去問ではなく教科書を中心に読むべきだと悟る。
③教科書を20週ぐらい読んだ。出題を想定しながらキーワードを覚えた。
④計算問題は簡単やつだけ対策。減価償却とか。
<経済・投資理論>
➀教科書をサラッと読んで全体像把握。
②過去問を解く。必要に応じて教科書を読んで理解。
【私の戦略】
➀会計も大事。
最近は投資理論が難しくなってきているので、会計10点戦略は若干リスクが高いです。可能であれば会計15点は欲しいところです。『卵は一つのカゴに盛るな』という投資理論の教えに従いましょう。
②会計は教科書が重要。
何度も書いていますが、会計は教科書からそのまま出るので教科書を何度も読むことが大事です。また、会計は計算問題が難しい(気がする)ので、知識問題15点分を満点取る勢いで読みこんだ方がいいです。意外と取れます。
③ペース配分に気をつける。
KKTは問題数が多いため、ペース配分が大事です。
会計とかって大して時間がかからないので、解いた問題数だけ見たら前半は大丈夫だと思っていても、後半の投資理論の計算は確実に時間取られるのでそのことも踏まえたペース配分を意識する必要があります。特に前半は時間が潤沢にあるので、無駄に経済の問題や投資理論の時間がかかるポートフォリオの問題に拘泥してしまいがちですが、時間がかかりそうであれば一旦飛ばすべきです。
最悪なのは、本来時間をかければ解けるはずだった投資理論の計算がペース配分のミスで手を付けられなくなることです。気をつけましょう。
④時間をかければほぼ確実に受かる。
(戦略かと言われたら微妙ですが、)KKTは一次試験の中では最も努力を裏切らない科目です。年金数理とかいくら勉強しても多分100%受かる実力つけるのは難しいと思います。
着実に科目を増やしたい人にとっては数学と並んで、初期に受ける科目としておススメです。
【本番の感触】
KKTについては正直言うとあまり覚えてないですね…とりあえず投資理論がむずかったなーっていう記憶があります。知識問題とかほぼ壊滅でした。
一方で会計で15点、経済で21点ぐらい取れたおかげで、合格点には到達しました。
多分65点ぐらいで受かったと思います。
…今回はKKTについて書きました。
ちなみに会計・投資理論は少なくとも生保アクチュアリーにとっては、試験受かった後でもすごい大事な分野です。生保数理と同じぐらい重要性が高いです。
それなので、試験のために暗記偏重で乗り切るのではなく、しっかり理解しておくと後々すごい役に立ちます。
経済は多分教養として役に立ちます。(投げやり)
次回は二次試験について書きます。
【アクチュアリー試験対策・私が行ったこと④ <一次試験・年金数理> 】
こんばんは、じゅんぽです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
<アクチュアリー試験対策で私がやったことシリーズ>の4弾目です。
今回は年金数理について書こうかと思います。
なお過去エントリーについては↓のとおりです。
それでは参ります。
<年金数理>
【勉強時間】
年金数理 ・・・300時間(2年目受験、2016年受験、大学4年生)
勉強を本格的にスタートしたのは損保数理同様9月頭ぐらいからですかね。
正直11月には年金数理は切ろうかと考えていましたが、なんとか最後までやり続きました。
まあ諦めなければ案外どうにかなるものです。
【科目の特性】
年金数理の科目の特性については以下の通りだと認識しています。
・生保数理同様、完全にクローズドな世界。それゆえ、難易度の調節が難しい。難易度が大きくブレやすい。
『あの薄い教科書をどう斜め読みすればこんな出題ができるのか』と思うぐらい応用性の高い問題が多い。
・問題文が長い。とにかく長い。意味不明なぐらい長い。小問ですら、一題につき普通に1ページ埋め尽くす。
・生保数理の知識をベースにしている。平均して20点分ぐらいは生保数理の知識だけで割とできる。それ故、多くの方が言っている通り、生保数理と一緒に受けた方がシナジー効果は高い。同じ理屈で損保数理も数学と一緒に受けた方がいい。
・個人的には一次試験最難。
いくら勉強しても試験終るまでは全く自信が持てない教科。
・ただし必要な知識は一次試験の中で一番少ない。そして超簡単な年も普通に存在するので、勉強不十分でもワンチャン狙える可能性がある。
そういう意味では合格期待値自体は実はそこまで低くないかもしれない。
・教科書は薄っぺらいが実はかなり大事。特に大問とか章末問題から結構出る。
最終的には教科書は完成を目指すべき。
【使った参考書】
・「アクチュアリー受験研究会」の『例題で学ぶ年金数理』をメインに使っていました。
・あと教科書。実は(?)結構大事です。
・あと例の如く過去問を20年分ほど。
私のメインテキストである『例題で学ぶ年金数理』ですが、
はっきり言って神だと思います。(デジャブ)
『例題で学ぶ年金数理』ですが内容としては<損保数理>の記事で書いたワークブック同様、分野別に過去問が整理
されているものです。
ワークブックもそうですが、大きな利点の一つとして
解答の解説・プロセスが充実していることがあります。
これは公式サイトの過去問の解答と比べてもかなり大きな利点だと思います。
また損保数理でも利便性が大きかったワークブックですが、
年金数理については『例題で学ぶ年金数理』の他教材と比べたときの優位性は更に大きいと思います。
理由としては、損保数理では市販で『例題で学ぶ損保数理』という有名な演習系の教材が存在している一方で、年金数理ではその手の教材が(おそらく)ないからです。(もしあるのであれば申し訳ございません。教えていただければ幸いです。)
ちなみに『例題で学ぶ年金数理』が置いてあるURLは↓の通りです。年金数理の項目を選んでいただき遡ってれば見つかると思います。(旧サイトの方にしかなさそうです。IDとパスについては新サイトを参照。)
http://magicactuary.xsrv.jp/modules/d3downloads/
あとは教科書。
最初読んだときは分かりづらいと感じるかもしれませんが、直前期に読むと実は要点がまとまっていることに気づきます。(教科書なので当たり前と言えば当たり前ですが。)
しかも大問とか普通に章末問題とかから出るので網羅した方がいいと思います。
【勉強法】
年金数理については、『例題で学ぶ年金数理』を中心に勉強して、直前期に近づくにつれ過去問、教科書にシフトしていきました。
ちなみに以下のような流れでやりました。
➀教科書をサラッと読んで全体像把握。
②『例題で学ぶ年金数理』をゴリゴリ。トータル6週はした気がする。
③過去問20年分。
④教科書網羅。
年金数理については大問もしっかりやりました。
小問が難しいことも多いので安定して受かるためには大問でもある程度得点することも必要だと思ったからです。
【私の戦略】
➀やっぱり過去問は大事。
生保数理同様クローズドな世界なので、パターン自体は過去問と被っていることが多いです。それなので過去問は完成させましょう。
②できる問題をかき集める。
年金数理は普通に小問が難しいことが多いため、頭から順にやるのではなく大問も含めてできる問題からやっていくべきです。
留意点としては、このことは頭では分かっていても意外と本番では中々行動に移すことが難しいことです。特に年金数理の勉強をたくさんしてきた方ほど、一問にはまってしまうことが多い気がします。(勉強している方ほど、能力的に解けない問題が少ないからだと思います。本番には魔物がいるものです…!)
それなのでこのことは強烈に意識することが大事です。
③教科書を征服する。
年金数理は教科書がすごい大事だと思います。特に章末問題含めてすべて目を通した方がいいです。最初はすごい読みづらいと思うので細部まで確認するのは『例題で学ぶ年金数理』が一通り終わってからでもいいと思います。
大問とかは大体教科書のどっかしらをネタにしていて、しかもそのまま出ることも多いので、もしちゃんとやっていればかなり安心して解くことができます。
④勉強不十分でも試験は受ける。
(注意:試験は申し込んだけど、時間が足りないから年金数理を捨てる場合のことを念頭に置いています。)
必要な知識自体が少なかったり、生保数理の知識で解ける問題が結構多いことから、勉強が足りていないと思っても試験は受けた方がいいです。
過去に合格率60%ぐらいの年とかもあったりしたので普通に受かる可能性があります。(通称:ビッグウェーブ)
【本番の感触】
年金数理については、正直開始1時間の時は絶対無理だと思っていました。
「全然できない!」
「できる問題が見つからない!」
「一問目から計算が合わない!」
絶望感すら感じる暇がないぐらい途方に暮れていましたね。
ただ諦めず、時間いっぱいできる問題をかき集めていったら最終的には60点を超えるぐらいには解答していました。たぶん61~64点ぐらいだと思います。
…今回は年金数理について書きました。
この科目はどれだけ勉強してもいまいちつかみどころがない科目だと思います。
ただ定期的にやたらと簡単な年があるので、受け続ければいつか絶対受かると思います。
次回は会計・経済・投資理論について書きます。
【アクチュアリー試験対策・私が行ったこと③ <一次試験・損保数理> 】
こんばんは、じゅんぽです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
<アクチュアリー試験対策で私がやったことシリーズ>の3弾目です。
今回は損保数理について書こうかと思います。
なお過去エントリーについては↓のとおりです。
それでは参ります。
<損保数理>
【勉強時間】
損保数理 ・・・300時間(2年目受験、2016年受験、大学4年生)
勉強を本格的にスタートしたのは9月頭ぐらいからですかね。
本当は6月からバリバリやりたかったのですが研究が忙し過ぎてそちらに専念していたせいでかなりスタートが遅くなりました。その代わり本格的にやり始めてからはかなり集中的にやっていたと思います。
ラボのボスを何度もキレさせてしまい、あわや留年する危機にも見舞われましたが、試験も卒業も何とか両立できました。ボスや卒業を支えてくれたみんなには感謝しかないです。
時期が遅かったのもあって、正直3科目は無理かな~って弱気になることもありましたが最後は意地を見せました。
【科目の特性】
損保数理の科目の特性については以下の通りだと認識しています。
・新傾向の問題が結構出る。毎年10点弱は出ているんではないだろうか。
・<数学>よりも難易度の高い数学を使っている。
・計算技術の向上が大事。便利公式は可能な限り押さえる。
・小問ごとに2~4点問題と更に分割されているので、生保数理、年金数理ほど点数はブレにくく精神的には楽。試験全体の難易度自体は生保数理より上だが、個人的には生保数理よりも試験前時点の自信はあった。
・教科書が難しく、試験対策という意味では使いづらいと思う。生保数理の時とは異なり教科書はほとんど見なかった。
【使った参考書】
・「アクチュアリー受験研究会」のワークブックをメインに使っていました。
・あと教科書は正誤問題対策と言葉の定義の確認のために多少見ていました。
・「リスクセオリー」も読み物感覚で多少読んでいました。
・あと例の如く過去問を20年分ほど。
私のメインテキストであるワークブックですが、
はっきり言って神だと思います。
まずワークブックとはどういうものかというと、分野別に過去問をまとめているものです。有志の方が作ってくださっています。(本当にありがとうございます。)
科目ごとに特徴はあるのですが、損保数理のワークブックの特徴は以下のような感じです。
➀各分野の概要についてかみ砕かれた説明が記載されている。
②問題演習としてレベルがいい感じの過去問が整理されている。
③便利公式が惜しみなく記載されている。
④そろそろで出題されそうな問題については『出そう!!』と書いてあり、予想問題も把握できるようになっている。事実、予想問題からよく出た。
利便性については実際に使ってくだされば実感できると思います。
URLは↓の通りです。損保数理の項目を選んでいただき遡ってれば見つかると思います。(旧サイトの方にしかなさそうです。IDとパスについては新サイトを参照。)
http://magicactuary.xsrv.jp/modules/d3downloads/
ちなみに私の損保数理の試験勉強の90%はこのワークブックでした。
本当に完成度の高い教材だと思います。
【勉強法】
損保数理については、ワークブックが過去問を整理しているものであるということもあり、ワークブック中心に勉強をしていました。
実際の過去問自体は直前期にのみやっていました。
ちなみに以下のような流れでやりました。
➀ワークブックをゴリゴリする。
②直前期は過去問を20年分する。とはいっても過去問の問題の多くがワークブックにあるので、ワークブックに載っていない問題をやっていた。
③試験前日とかは正誤問題対策のために教科書の該当部分を暗記。
ちなみに大問の一部は私には難しすぎたので、ほぼノータッチでした。時間があるのならちゃんとやった方がいいと思います。
【私の戦略】
➀便利公式をしっかり抑える。
例えば対数正規分布絡みの計算では、利便性の高い便利公式が存在します。
知っているか知らないかで計算の精度・かかる時間が大きく変わることも結構あるので、ちゃんと押さえておいたが方がいいと思います。ちなみに便利公式はワークブックに書いてあるやつのことを指しています。
②小問で稼ぐ。
個人的に損保の大問は難しいと思います。比較的簡単な場合もあるかもしれませんが、概ね難しいです。っていうことなので標準レベルの小問をしっかり解ける実力を身につけましょう。
③新傾向の問題の対策はする。
生保数理と異なり、損保数理は日々アップデートしているので、新傾向の問題(未出分野)がよく出ます。普通に10点分ぐらい出ることもあるので、対策はした方がいいです。
しかも、難易度自体はそれほどであることが多い気がするので、点数効率はいいと思います。
④覚えられるものは覚える。
損保数理に限りませんが、アクチュアリー試験はとにかく時間が無いです。特に損保数理は計算が複雑なので、計算ミスのリスクもあります。それなので、覚えるか微妙なラインの公式もどきみたいなものについては覚えた方がいいと思います。
【本番の感触】
損保数理については、まず問題を見て驚きました。なぜなら、張っていたヤマがめちゃくちゃ当たっていたので笑 私が張っていたヤマにはワークブックの前述の『出そう!!』のやつを結構基にしていたのですが、かなりの程度的中していてビックリしましたね。
ただ、大問が難しく殆どできず、小問でもいくつかケアレスミスをしてしまったので最終的には65点ぐらいだったと思います。
…今回は損保数理について書きました。
結論としては、『ワークブックはいいぞ』って感じです。
次回は年金数理について書きます。
【アクチュアリー試験対策・私が行ったこと② <一次試験・生保数理> 】
こんばんは、じゅんぽです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
<アクチュアリー試験対策で私がやったことシリーズ>の2弾目です。
今回は生保数理について書こうかと思います。
なお過去エントリーについては↓のとおりです。
それでは参ります。
<生保数理>
【勉強時間】
生保数理 ・・・250時間(1年目受験、2015年受験、大学3年生)
勉強をスタートしたのは10月末ぐらいからですかね。
数学を一通りやってから手をつけていた記憶があります。
数学同様、試験まであまり時間がなかったのですが、
学校の授業があまり忙しくなかったので勉強時間自体は結構取れました。
直前期は普通に12時間ぐらいやっていたと思います。
【科目の特性】
生保数理の科目の特性については以下の通りだと認識しています。
・就業不能、連生がよく出る。トータル30点はあるんじゃないか。対策必須。
・問題ごとの難易度差が激しい気がする。生保数理に限らないが、とれる問題をとるというスタンスが大事。(小問、大問問わず。)
・小問集合が2パートに分かれているが、配点高いパートの方が難しいことが多いというマゾ仕様。1問解けるかどうかで点数が大きくブレるので、解く問題の選球眼が大事。時間をかければ解ける問題に時間をかけるようにしたいところ。
・最近の難化傾向を鑑みると、
初めから80点を目指してなんやかんや60点に落ち着くという作戦より
初めから何とかして60点をかき集める作戦
の方がいい気がする。
・リアルタイムでアップデートされている損保数理とは真逆で、完全にクローズドな世界。それ故、難易度を難化方向へ調整しようとすると
➀自由度多過ぎなパズル性の高い問題にするか
②大昔の問題(20年前とか)の再出題
といった方針を取る可能性が高いと推測される。
前者の対策は難しいが、後者は過去問を基にヤマを張れば対応できる。
事実、私はその方針で挑み、ヤマ的中のお陰で7点問題を一つゲットした。
【使った参考書】
アクチュアリー会指定教科書の二見さんの「生命保険数学」を基本的に使っていました。
あと例の如く過去問を20年分ほど。
ちなみに合格者の多くの方が言っていますが、
生保数理のテキストについては二見さんの「生命保険数学」で十分です。
理由としては大きく2つあります。
➀「生命保険数学」の完成度が高いこと。また章末問題からほぼそのまま出題されることもあるので点数効率も極めて高い。
②<生保数理>という科目がクローズドな世界なので、基本的に新傾向の問題が出ないこと。それなのでいかに「生命保険数学」の完成度を高めるかが重要となる。
あ、もちろん「生命保険数学」の試験範囲の演習問題も全て終わったよ~っていう人は別のやつをやればいいと思います。
ちなみに、私は章末問題はほぼやっていないです。
単純に時間が無かったということと、あと章末問題と試験問題の類似性に気づいたのが試験直前だったというのが主な理由です…。
普通だったら絶対やるべきです。
(ただ、証明問題とか明らかに関係なさそうなところは流石にやらなくてもいいんじゃないかなと思います。)
【勉強法】
例の如く過去問中心の勉強法でした。
ちなみに生保数理の過去問の重要度はトップクラスだと思います。
式変形とかってパターンを知っているか、知らないかで露骨に正答率が異なってきます。あと、上記で言っている通りクローズドな世界なのでパターンは過去問とほぼ被っています。生保数理の合格は過去問の習熟度に大きく依存すると思います。
ちなみに以下のような流れでやりました。
➀「生命保険数学」をサラッと流し読んだ。
②過去問を見て、なんとなくのレベル感を把握。
③過去問20年分の解答を理解できるようになるまで「生命保険数学」をひたすらやった。
…書いていて思いましたが<数学>とほぼ同じですね。
まあ資格試験の勉強ってそういうものです…笑
あ、ちなみに大問はあまりちゃんとやってないです。
正直高得点を取れる気がしなかったのと、あと時間もなかったので適当に流していました。まあ大問は誘導だったので雰囲気で半分はとれると思って特段対策はしてないです。普通はするべきだと思います。
【私の戦略】
➀とにもかくにも過去問が命。
私が比較的短時間の勉強で受かったのは、過去問に注力したお陰です。
正直言うと、時間的に網羅できていない分野とかもあったのですが(介護とかP免とか)、それ以外の部分については過去問を高い精度で完成できたこともあって結構自信をもって解答できました。
生保数理では過去問を超やった方がいいと思います。
②大昔の問題についてヤマを張る。
何度も述べた通り、生保数理はクローズドな世界なので、出題内容で変化をつけるには大昔の問題から出さざるを得ないと思います。それなので、大昔(大体20年前)に出てそれ以降出ていない問題についてはマークした方がいいと思います。
私の時も見事そのような出題が7点問題であったお陰で大分楽になりました。
③小問は解く問題を見定める。
生保数理の小問は一題一題が重いです。下手したら30分かかることもあります。
しかも正直時間をかけて解ければまだいい方で、30分かけたのに結局できずに時間だけが無駄になる、というリスクも普通にあり得ます。しかも大学受験の数学と違って、部分点という概念がなく完全にAll or Nothingの世界なので、本番でそんなこと起きたらもう致命傷ですね。
それなので潜在的に自分が解けそうにない問題を短時間で弾く必要があります。
これに関しては慣れの面が強いので、過去問とかで感覚をつかみましょう。演習という意味では「アクチュアリー受験研究会」に模試があった気がするのでそれをやってもいいと思います。
④大問も食らいつく。
大問は誘導式なので、意味がわからなくても意外と雰囲気で解ける場合があります。
ちなみに私は大問で点数を全く望んでいなかったのですが、思いのほか小問が難しく解けるものが無くなってしまい途方に暮れていたのですが、大問に泣きついてみたら奇跡的に全部(18点/18点)埋めることができました。
諦めない心が大事です。
【本番の感触】
生保数理については、開始一時間の時は不合格が頭をよぎりましたが、前述した大問をはじめとしてできるところを埋めていったら、終わった時にはなんやかんや80点近く埋めていました。
その後のセルフ脳内自己採点で、ケアレスミスを発見してしまい7点飛んだりしましたが、勘で埋めたところが奇跡的に合ってカバーしたりしたことで、たぶん74点ぐらい取れたのではないかと思います。
あとは7点問題で、立式はできなかったけど選択肢的に二択まで絞って最終的に見事当てたやつとかもあったりして、正直危なっかしい感じではありましたが、何が何でも点数を取ろうとする姿勢を崩さなかったことが合格に繋がったのだと思います。
…今回は生保数理について書きましたがいかがだったでしょうか。
こうやってみると時間が無いことを言い訳にして結構やらかしている気がしますね。
まあ結論としては、過去問を超やって本番は諦めないことが大事だということですね。(無理やりまとめた)
次回は損保数理について書きます。
【☆ 新年のご挨拶&今年の抱負 ☆】
あけましておめでとうございます!!!
2週間前から当ブログの更新を始めましたが、想像以上に多くの方に見ていただきました。
本当にありがとうございます!!!
ちなみに2週間でのトータルPVは
約7000PV程でした。
一か月換算だと15000弱PVになることを考えると中々順調な滑り出しなのではないかと思います。
これもいつもブログを見ていただいているみなさまのお陰です。本当にありがとうございます!
2019年も引き続き更新していきたいと思います。
よろしくお願いします。
さて、今回は極めて個人的な話になりますが(最近自分語り多い)
2019年の私の抱負について書こうと思います。
定量目標としては
➀CERAに受かる。
CERAは一応準会員でも受けられるらしいので、アクチュアリー試験の合否に関わらず今年は受けようかと考えています。
実は直近のアクチュアリー試験で試験勉強に疲れてしまい、もう試験勉強はやりたくないと考えていましたが、リスク管理については元々かなり興味あったので最後にCERAは受けようかなと思います。
定性目標としては
➀アクチュアリー以外の専門・肩書きを2つ持つ。
ミーハーかもしれませんが、自分は結構ホリエモンの本とかが好きなんですよね。
ホリエモンのある著書の中で
「このご時世、肩書きは複数持たないとダメだ。」
といった旨の記述がありました。
一応、私やこのブログを見てくださっている多くの方は、
アクチュアリーという世間一般から見たら比較的レアな専門性、肩書き(厳密にはアクチュアリー=正会員)をもっています。
アクチュアリー会のHPによると科目を一つ以上有している人は現在約5000人いるらしいです。
日本の人口が1億3千万人らしいので、
実はアクチュアリーの科目を持っているだけで結構レア度が高い存在ということになります。
けど、生意気かもしれませんが
私は可能であればオンリーワンの存在になりたいと思っています。
ここから更に2つの専門性、肩書きを有して唯一無二の存在になりたいと思っています。(正直どんなものを目指すかもまだ思いつかないですが。まずはみつけるところからですね。)
そして願わくば、
アクチュアリーという存在を対外的にもっと知らしめたい!
プレゼンスを高める一助になりたい!
と思っています。
…今回も見事な自分語りになってしまいました…笑
今後とも アクチュアリーの情報を中心に発信していきたいと思います。
最後になりましたが、
今年もよろしくお願いします!!!
【☆勉強のモチベーションを維持する方法☆】
こんにちは、じゅんぽです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今回は少し趣向を変えて
勉強のモチベーションを維持する方法について語っていきたいと思います。
勉強のモチベーションの維持・・・永遠の課題ですね。
特に自分がやりたい自主的な勉強であればまだしも、受験や資格試験といった外部からの評価のための勉強については、最終的には問題パターンとその解答の暗記に終始することになりがちなので勉強自体がつまらないものなっていきモチベーション維持が非常に大変です。
しかも、この勉強というやつは厄介なことに
継続しないと中々身につかない、今まで行ってきたが無駄になる、という性質を帯びています。
単発でするだけでも大変なのに継続的に勉強することは精神的に非常にしんどいものなわけです。
それではこの勉強という厄介な代物を如何に継続的に続けていけばいいのでしょうか?
ちなみに私自身、元々勉強が非常に苦手で、特に集中力を長続きさせることが中々できないです。
そんな私でも一応、受験や資格試験についてはある程度の成果を収めてきました。
それはひとえに運がよかったということもありますが、モチベーションを維持するための方策を講じたことで何とか必要な勉強量を確保できた部分がかなり大きいと思っています。
元々、モチベーションの維持が苦手だったので、自分自身が必要だったことから様々な方策を考えてきました。
その中でも今回は汎用性が高そうで、かつ効果の高いものについて書いていこうかと思います。
※ちなみに今回は特に受験や資格試験といったものを念頭に語っていきたいと思います。
<1分間戦略>
大学受験のハウツー本に書いてありそうな方法です。
要は、例えば数学でいえば、いきなりごつい問題を解くのではなく、計算問題で慣らしてエンジンをかけていくというやつです。
私はこれは非常に有効性が高い方法だと思っています。
なぜ有効かについて少し詳しく解説します。
まず、個人的には勉強のモチベーションは、はじめからあるものではなく、
勉強をする行為それ自体から生み出されるものだと思っています。
それなので、最初の一歩を踏み出せるかが極めて大事なわけです。
そもそも勉強を始めるのが億劫なのって何でなのでしょうか?
個人的には、例えば今日は数学の問題5個を解く予定だと仮定した場合、
その問題5個分の分量が目の前に現れてしまい、その量の多さにモチベーションが削がれてしまうことに起因すると思っています。
しかし、よく考えてみてください。
その問題5個分の勉強は
今のあなたが行うのではなく、
今から数時間にわたる各時点各時点のあなたの集合体達が分担して行っていくものです。
つまり今のあなたがしないといけないことは
「問題1個に取り掛かる」
ということだけです。
後続のプロセスの
「問題文を読む」
「方針を考える」
「立式をする」
「計算をする」
「答え合わせをする」
「残り問題4つを解く」
といった勉強については
数秒後、数分後、数時間後のあなたが行うわけです。
こう考えるとすごく勉強のハードルが低くなる気がしませんか?
イメージとしては
断続的に1秒後の自分にバトンを渡していくような感じです。
今のあなたはあくまで今この瞬間だけ勉強に向かえばいいのです。
まあ実際に1秒というのはオーバーな表現なので、分単位で考えましょう。
つまり今のあなたは1分間だけ頑張る、残りについては1分後の自分に任せる。
あなたがやることは今から1分間だけ頑張ることなので
私はこの作戦を掲題の通り「1分間戦略」と名付けています。
…今回は少し趣向を変えて勉強のモチベーションといった少し抽象的な話題でしたがいかがだったでしょうか。
他にもモチベーション維持の方法は色々あるので、気まぐれに更新していこうと思います。
今回はこんなところで失礼しようと思います。